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小田急向ケ丘線

小田急向ケ丘線は神奈川県川崎市高津区の東急高津変電所と神奈川県川崎市多摩区の小田急向ヶ丘変電所を結ぶ22kV路線でした。
路線としては両端は地中区間で川世・千南線より東は単独区間、西側は登戸線に併架される形になっていました。
路線を見る限りでは他の路線と地上区間では接続する所がなく、電鉄間の融通路線になっている感があります。
この場所の現東急田園都市線は1927年開業、小田急小田原線も同年に開業でこの時からあった可能性もあります。
全線に亙り1回線で単独区間は二ヶ領用水の上を通るコン柱、木柱支持物が特徴でした。
ここでは、単独区間を紹介します。取材は2005年12月です。

小田急向ケ丘線路線図
上図の凡例はこちら

高津駅
高津駅 神奈川県川崎市高津区
●この時、高津駅はまだ複々線化工事が始まる前でした。
小田急向ケ丘線3 小田急向ケ丘線4 小田急向ケ丘線5
小田急向ケ丘線3 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線4 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線5 神奈川県川崎市高津区
●東急高津変電所〜3号鉄塔はかつては架空路線でしたが、複々線工事に伴って地下化されたようです。3号鋼管ポール柱は真新しかったです。
4号から二ヶ領用水を跨ぐコンクリート柱になります。
小田急向ケ丘線6 小田急向ケ丘線6木柱接続 小田急向ケ丘線7
小田急向ケ丘線6 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線6木柱接続部 小田急向ケ丘線7 神奈川県川崎市高津区
●6号は都会には似合わない木柱です。
小田急向ケ丘線8 小田急向ケ丘線9 小田急向ケ丘線10
小田急向ケ丘線8 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線9 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線10 神奈川県川崎市高津区
●10号コン柱は南側に腕金が伸びており分岐してた可能性があります。
●ちなみにその方向にはかつて私鉄だった南武線の溝の口変電所があり、前身南武鉄道も1927年の開業です。
小田急向ケ丘線11 小田急向ケ丘線番号票 小田急向ケ丘線12
小田急向ケ丘線11 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線11番号票 小田急向ケ丘線12 神奈川県川崎市高津区
小田急向ケ丘線12引き下ろし部 小田急向ケ丘線若番側 小田急向ケ丘線老番側
小田急向ケ丘線12引き下ろし部 小田急向ケ丘線若番側 小田急向ケ丘線老番側
●12号と13号木柱の間で国道246号を潜ります。
小田急向ケ丘線13 小田急向ケ丘線13引き下ろし部 小田急向ケ丘線14
小田急向ケ丘線13 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線13引き下ろし部 小田急向ケ丘線14 神奈川県川崎市高津区
小田急向ケ丘線15 小田急向ケ丘線16 小田急向ケ丘線17
小田急向ケ丘線15 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線16 神奈川県川崎市高津区 小田急向ケ丘線17 神奈川県川崎市高津区
円筒分水を跨ぐ小田急向ケ丘線
円筒分水を跨ぐ小田急向ケ丘線 神奈川県川崎市高津区
●17号木柱と18号鉄塔の間にある池みたいなのは二ヶ領用水の久地円筒分水です。
●新田開発の時に受益面積に応じて円周を分配し水を公平に分けることを目的に造られたものです。
久地円筒分水1 久地円筒分水
久地円筒分水 神奈川県川崎市高津区 久地円筒分水 神奈川県川崎市高津区
小田急向ケ丘線18 千南線特4
小田急向ケ丘線18 神奈川県川崎市高津区 千南線特4 神奈川県川崎市高津区
●18号と19号(千南線特4)の間で川世線を潜り19号で千南線と交差し、これ以降は登戸線に併架される形で先に進んでいました。

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